/ ̄ ̄\ / ヽ_ .\ パシャッ! (>)(<)。 | ____ (__人__) ゚ | / \ l` ⌒´ | / ─ ─ \ . { |/ 。⌒ ⌒ o \ { / | (__人__) | ,-、 ヽ ノ、\ ` ⌒´ /_ / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/>< ` ー─ ' ┌、 ヽ ...ヽ, / L_  ̄ / _l__( { r-、 .ト _,,二) / 〔— ‐} Ll | l) ) >_,フ / }二 コ\ Li‐' 2009年3月18日 最高の友と共に
やる夫スレとはやる夫系掲示板等で使われるAAスレに対する呼び方である。
ウィキペディアの項目「やる夫」も参照のこと
概要[]
2ちゃんねるの内藤ホライゾンから派生したやる夫(AA右)をはじめ、様々な2chキャラや、漫画・アニメ等の版権キャラ、果ては実在の人物のAAまでが登場し、雑談したり小説的なストーリー展開をする等といったもの。スレの形式は作者の書き溜めによるものと、作者と読者が一緒に盛り上がる即興に大別される。投下は作者・作品ごとの個別スレか該当する共用スレになされる。
初期から慣例的に「やる夫スレ」と呼ばれてはいるものの、主人公を含め登場人物に関する規定は一切無く、やる夫や他の2chキャラが全く登場しないスレも多数存在する。[1][2]
やる夫スレはAA作品というジャンルそのものを指す言葉ではないため、やる夫系掲示板の外ではそう呼ばれないことが多々ある。[3][4]
歴史[]
AA作品というジャンルの誕生[]
顔文字が作られ始めたことをきっかけに、2chではブーン系小説など、1行AAや顔文字を使った会話形式のAA作品が作られていた。
2002年2月、従来のAA作品とは異なり、数行~10行超の顔のアップや全身像、背景、小物や版権キャラなどの大判のAAを用いたストーリー性重視のAA作品専用の板としてAA長編板が作られた。これをきっかけに世界制服をたくらむモララーやアトリエシリーズを基にしたしぃのアトリエに代表されるような長編AA作品が数多く作られるようになった。
また大判の2chキャラや版権キャラを使った作品の一種として、ブーンで学ぶ日本史など数多くのブーンで学ぶシリーズが作られ、面白おかしく物語形式でわかりやすく知識を伝えるツールとして発展し、2ちゃんねるで広く知られるようになった。
やる夫を使ったAA作品[]
2007年夏、「刺身の上にタンポポのせる仕事の採用試験に受かったお!!!!!」が2ちゃんねるのVIP立てられた。当時のAA作品としては非常に簡素なものではあったが、これをきっかけにやる夫が積極的にAA作品に使われ始めるようになり、やる夫系板(やる夫スレ)誕生につながることとなった。(→タンポポスレ以前については紀元前やる夫スレを参照。)
また2007年末に立てられた「やる夫が小説家になるようです」が当該板でヒットしたことにより、やる夫を用いた「学ぶ系」や「職能系」、「歴史系」等が数多く作られるようになった[5][6]。これらは一個の独立したスレッド形式となるまでに人気が高まり、またこれを中心としてまとめる有志によるブログも複数出現した。
詳細は「やる夫まとめサイト」を参照
転機[]
2010年9月、それまでAA界隈の中心であったAA長編板がサーバートラブルによりリセットされる事件が発生した。そのためAA長編板を離れ、当時作られて最も日が浅かったやる夫系板に移住する作者や住民が多く、結果やる夫系板の人口は爆発的に増加し盛り上がることとなった。
やる夫スレの特徴[]
やる夫スレの特徴として、それまでのAA作品板よりも積極的に版権キャラを使う作品が際立って多いという特徴がある。[7][8]
初期はAAの数の都合からやる夫・やらない夫(AA左)等2ch系AAキャラや御三家と呼ばれるローゼンメイデン、涼宮ハルヒの憂鬱、らき☆すたのキャラが主人公や主要登場人物である作品が大半だった。そのため男キャラの数が非常に限られており、歴史系・ゲーム系などの元ネタ・原作と言えるものがあるやる夫スレにおいて、本来は男性の人物を女性キャラクターが演じたりすることが多かった時期がある。しかし男女問わず十分な数のAAを持ったキャラが充実するにつれ、2chキャラや御三家のキャラの使用頻度が相対的に下がり、それらのキャラを一人も含まないスレも珍しくなくなった。
スレ内で登場人物の出典を統一したり、勢力毎に出典で塗り分けたりする手法がとられることもある。登場人物が多くなると読者は覚えづらくなるという事情もあり、作者は何らかの措置をとるのである。
詳細は「カテゴリ:登場人物」を参照
他にも、やはりこの時期に生まれた「小説系」等の多くの新ジャンルが開拓された。以降、開拓された新ジャンルに基づく人気作品が大量に発表され、同時に多くの新キャラクターや新境地を展開していった。ネット上で盛り上がりを見せていくも、次第に安定し、投下板も変遷する(後述)
詳細は「ジャンル」を参照
2000年代後半では2ch運営が様々な2chコンテンツを積極的にメディアにアピールしていたこともあり、やる夫スレも一部のメディアに取り上げられている[9][10][11] 。その後「やる夫スレ」という形式のままでメディアに露出することはなくなっているが、2016年ごろからオリジナルスレを小説に仕立て直し、著作権が運営に渡ったAA作品とは異なるオリジナルラノベという形をとったものが出版される事例がでてきている[12](カテゴリ:書籍化も参照)。
状況の推移[]
元々は2ちゃんねるのニュース速報(VIP)で立てられることが多かったが、やる夫スレ作者の増大・長編化に伴い、VIP別荘のパー速、さらにわいわいKakiko、Livedoor したらば掲示板など他の掲示版に活動場所が移っている。その後、管理放棄・閉鎖された板が少なからず出ているものの、したらば掲示板はなお主流として存在している。
また、やる夫スレの性質を知る有志によって、よりAAスレに適した掲示板が立てられ、作者と読者も移住したことで、従来型掲示板とは住人が重複しつつも分散状態にある。
詳細は「やる夫系掲示板」を参照
脚注[]
- ↑ これに関しては板ごとのガイドラインも参照のこと。やらない夫板・同II、初期のローゼンメイデン IN やる夫板、翠星夫板では傾向や規定が存在する。
- ↑ ときには「呼び方を変えよう」という個人が現れることがあるものの、その度に立ち消えとなり定着しない。
- ↑ やる夫スレ住民が他板の作品をやる夫スレと呼び、トラブルとなったことなどがある。
- ↑ 例えばAA長編板では「AA長編」、出版業界からは「AA作品」、ニコニコ大百科では「やる夫シリーズ」とされている。
- ↑ この時期の大まかなあらすじは、やる夫がふとしたことをきっかけに何気なく興味をもったり、女の子にモテる等の目的で、何かに挑戦したり、学んだりする、という内容である。
- ↑ スレッドタイトルの定例として「やる夫は○○をするようです」、特に学ぶ系ならば「やる夫で学ぶ○○」などがパターンとして挙げられる。主役次第で「やらない夫は△△」「柊かがみは□□なようです」などと応用されることになる。
- ↑ 版権キャラや大型AAを使った作品はやる夫スレができる前から多数存在していたが、全体的に版権キャラより2chキャラの割合が多かった。
- ↑ 全く別の世界観を背景に持つ版権キャラクター同士でもやる夫スレに登場することで違和感なく融和することが可能であり、更に元となる物語や登場キャラが持つ魅力を同時に演出できるという、クロスオーバー作品的な要素もある。作品Aの絵と作品Bの絵を、やる夫スレC内で共存させることが可能となるのである。
- ↑ この少し前に電車男が流行り、その後2ch利用規定が改訂されて書き込みの著作権を無条件譲渡する項目が追加された。
- ↑ TV番組「ザ☆ネットスター!」とパソコン雑誌「週刊アスキー」に複数のやる夫スレが紹介された。
- ↑ 2009年9月には、ワニブックスから『やる夫(1)お仕事・業界編』(やる夫本)が出版された。タイトルに(1)とナンバリングされているものの、2017年5月時点で(2)以降に関する情報は無い。
2ちゃんねるやしたらばでは規約上、投稿されたキャラや作品の著作権を運営側に無償で譲渡することになっている。出版社は運営側から出版権を取得すれば、投稿者に許諾を得なくても“やる夫スレ本”を出版できる。 - ↑ https://twitter.com/GA_SATO/status/644119604239794176