サーニャは、スターリングラードの空を駆けるようでス。

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サーニャは、スターリングラードの空を駆けるようでス。
作者	◆FVgnd.HyPc
ジャンル	歴史
原作	出撃！魔女飛行隊
時代	第二次世界大戦
舞台	ロシア（東部戦線）
投下日	2013年4月1日
投下板	やる夫板II →やる夫長い理想郷板
状態	完結
最終投下日	2016年10月10日
話数	全57話
主な登場人物	サーニャ・V・リトヴャク、カテーリン、他

サーニャは、スターリングラードの空を駆けるようでス。は、ブルース・マイルスの小説「出撃！魔女飛行隊」を主な原作とした歴史系やる夫スレ。

作者は◆FVgnd.HyPc。2013年4月1日から2016年10月10日にかけて連載された。

概要

第二次世界大戦時代のソ連赤軍の女性パイロット、リディア・ウラジーミロヴナ・リトヴァク（1921～1943）を題材とした人物なりきり型歴史系やる夫スレ。 原作では詳しく書かれなかった、当時のソ連国内情勢が加筆され。また、戦時下の女性たちの回想録も話の進行に加えられているため、ひとりの英雄譚というより、群集劇という構成に近い。スターリンを始めとする政治家には、本人の写真を元に作られたAAを使用している。

作者の代理AAはカテーリン。投下予告や、さまざまな解説を行う。

あらすじ

幼い頃から空の世界に憧れて、パイロットになる夢のため努力を続ける少女、リリー。

けれど独裁者や戦争の英雄たちは、そんな彼女たちの家族や日常を無造作に奪い独善的な正義を語る。力無き女性たちの悲痛な叫びなど、まるで聞こえないかのように・・・・。

主な登場人物

主人公と周囲の人々

リディア・ウラジーミロヴナ・リトヴァク（サーニャ・V・リトヴャク）

大空を愛する小柄な少女で、主人公。愛称はリリー。家庭の事情で一度はパイロットの夢を挫折するものの、「空飛ぶ姉妹」の活躍に感化されて夢を再燃。晴れて飛行クラブの教官になる。

しかし、政治家たちの思惑で急遽始まった世界規模の大戦により彼女を始めソ連国内の女性たちも戦争へと身を投じることとなる。

アンナ・ヴァシルネヴァ・リトヴァク（やろうか奈）

リリーの母親。娘に平穏な生活を送って欲しいと願う。優しくも、時に厳しい女性。

アンナ・エゴロワ（レイラ・スパード）

リリーと同じ航空学校に通い、同じ飛行クラブに勤める年上の女性パイロット。ドイツ軍の侵攻でいち早く出征。

ラリッサ・ラサノヴァ（佐々木千穂）

リリーと同じ飛行クラブに勤める後輩の女性パイロット。ぬいぐるみが精神安定剤代わり。

ナディア・ポポヴァ（平沢唯）

元高等学科の学生。戦前はダンス・フロアに通う普通の子。ドイツ軍の侵攻で弟と実家を奪われ、長距離を避難した末に従軍。部隊内ではトラブルメーカー兼ムードメーカーとして抜けてる騒動の中心人物。ちなみに原作「出撃！魔女飛行隊」は実のところ彼女がほぼ主役扱いで戦争の語り部となっている。

ヴァレリア・ホミヤコヴァ　（ジュンコ・ジェンコ）

リリーが最初に通っていた飛行クラブの元教官。ドイツ軍の侵攻でクラブが閉鎖され、他のクラブを戦火から守るために従軍。独ソ戦では女性初の敵機撃墜を記録するが、功を欲張る上官により・・・。

アレクセイ・ソロマチン（ジョナサン・ジョースター）

リリーと良い仲になる男性パイロット。彼とのロマンスはリリーに幸福なひと時と絶望の時を与える。

イーナ・パスポルトニコヴァ（能美クドリャフカ）

リリーが訓練所で出会った落ちこぼれの女性パイロット候補生。通称エレーナ。のちに数奇な運命で再会し、リリーの機体に白ユリを描くことに。

ソビエト連邦（現ロシア）の軍人・政治家

ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・スターリン

ソビエト連邦に君臨する独裁者。平等のはずの共産主義を唱えながら、権利維持のため大粛清に明け暮れる。

ゲオルギー・コンスタンチノヴィッチ・ジューコフ（花山薫）

ソビエト連邦で唯一まともっぽい軍人。独ソ戦ではソ連が挽回するため清濁併せたあらゆる戦略を打ち立てる。

セミョーン・ブジョンヌイ（黄忠漢升）

スターリンお気に入りの老将。戦車と飛行機が主体の時代に、騎兵でドイツ軍に立ち向かっては負け続ける。

マリーナ・ミハーイロヴナ・ラスコーヴァ（リサリサ）

ソ連空軍の女性パイロット。無着陸飛行の世界記録を成し遂げた３人組「空飛ぶ姉妹」のひとり。少年少女パイロットの憧れの人。女子飛行連隊を立ち上げた後は爆撃連隊の隊長へ就任する。女性のパイロット起用が軌道に乗った矢先に・・・・。

イエヴドキア・ベルシャンスカヤ（輪島巴）

もと国内線、旅客機パイロット。ラスコーヴァと共に女子飛行連隊を立ち上げた一人。夜間爆撃隊の隊長。

オリガ・ヤムシコヴァ（バラライカ）

リリーと同期の女性パイロット。戦前はグライダーによる長距離飛行の世界記録保持者だった。訓練所時代の最強のライバル。戦時中、共に戦った期間は短いがリリー以上に独ソ戦では活躍する。

ヴァシーリー・チュイコフ（新城直衛）

ソ連軍第62軍司令官。スターリングラード防衛戦の前線指揮を取る。

ナージェジダ・アンドレーエヴナ・ドゥルワ（天王はるか）

番外編に登場した、帝政ロシア時代の女騎兵。ナポレオンの侵攻からロシアを守る戦争に従軍し、女戦士の先駆けとなった。

ドイツ第三帝国の軍人・政治家

アドルフ・ヒトラー

ドイツに君臨する独裁者。表向きロシアの民衆を、スターリンから解放する正義の戦いとしてソ連に奇襲を仕掛けながら、実際は新たな圧政をロシアの民衆に強いる。

ハインツ・ヴィルヘルム・グデーリアン（ウォルフガング・ミッターマイヤー）

第2装甲軍司令官。占領地における自軍の蛮行と、これに伴うソ連人の敵意の増長を懸念する。

ヘルベルト・フリードリヒ・ヴィルヘルム・バッケ（トーマ・フォン・シュトックハウゼン）

ロシア嫌いの食糧相。捕虜へ意図的に衣食住を与えない飢餓計画を実行。

アインザッツグルッペン（最後の大隊の兵士）

ドイツ軍、移動虐殺部隊の総称。占領地で蛮行を繰り返す。

ハンス・ウルリッヒ・ルーデル（加藤保憲）

ヒトラーに心酔する爆撃機パイロット。レニングラードの封鎖に加担し、大量の市民を死に追いやった。リリーたちソ連人民の最大の敵のひとり。

カール・ルドルフ・ゲルト・フォン・ルントシュテット（アレクサンドル・ビュコック）

南方軍集団司令官。ヒトラーのやり方に反感を抱く高官。占領地の確保失敗からムチャな遠征に回される。

ヴィルヘルム・リッター・フォン・レープ（ウィリバルト・ヨアヒム・フォン･メルカッツ）

北方軍集団司令官。ヒトラーのやり方に反感を抱き、レニングラードの封鎖に嫌悪感を持っている。

ヴァルター・フォン・ライヒェナウ（ジャミトフ・ハイマン）

陸軍の高級将校であるが、「ライヒェナウ指令」によりユダヤ人の殺戮を命令するなど、熱心なナチス信奉者でもある。解任されたルントシュテットの後任として南方軍集団司令官に着任直後、脳卒中により倒れる。

ヴォルフラム・フォン・リヒトホーフェン（バスク・オム）

ドイツ空軍上級大将。スターリングラード攻防戦序盤において、市街地の大規模な空爆を行う。

第一次世界大戦期のドイツ空軍エースパイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの従兄弟でもある。

外部リンク

• まとめ（やる夫短編集 地獄編）：サーニャは、スターリングラードの空を駆けるようでス。
• まとめ（やるとりえ）：サーニャは、スターリングラードの空を駆けるようでス。
• まとめエター（やるSW）：まとめたもの
• 予告編（やる夫短編集 阿修羅編）：予告：サーニャはスターリングラードの白薔薇と呼ばれるようです 前編

関連項目

• やる夫は赤い皇帝になるようです - スターリンの生涯とその歩みを解説する長編やる夫スレ。独ソ戦直前の段階でエターとなった。