やる夫 Wiki
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ソードマスターヤマトとは、増田こうすけの漫画「ギャグマンガ日和」に収められた短編コメディ。台詞の誤植や、打ち切り漫画にありがちな急激・強引な展開をギャグとして捉え、それをカリカチュア的に描いたもの。

ニコニコ大百科の項目「ソードマスターヤマト」も参照のこと

概要[]

「月刊チェヨンス」に連載中の長編冒険ファンタジー『ソードマスターヤマト』は、作者・夢野カケラの実力不足から人気が低迷していた。そんな中で担当編集者が酷い誤植(単語の取り違え、作品無関係のアオリ文等)をやらかし、ぶっちぎりの人気投票最下位を達成したことで遂に打ち切りが決定。夢野は(話を引っ張るために)数々の伏線を仕込んでいたことを新編集者に訴えるが、「うまくまとめて下さい」と一蹴されてしまう。

  1. 敵の四天王一人目と戦う直前
  2. 四天王一人目は剣で十回刺さないと倒せない
  3. ラスボスに両親が捕まっている
  4. 主人公に生き別れの妹がいる(ことを仄めかしている)
  5. ラスボスを倒すには特殊なアイテムが必要

「とにかく次の号で終わり。最終回のページは3枚」という指示を夢野は何とかこなすが、当然ながら漫画の結末は酷いものとなった。

  • 十回刺さないと死なない → 実は一回で死ぬ
  • 残り三人の四天王達 → 隣の部屋に残りの四天王もいた。勢い余ってついでに倒してしまう
  • ラスボス → さらに隣の部屋にいた
  • 両親が捕まっている → 近くの街へ解放されていた
  • 生き別れの妹がいる気がする → 気のせいだった
  • 特殊アイテムが必要 → 別になくても倒せる
  • 締めはラスボスに主人公が挑みかかるという構図で終了(本記事冒頭のAA)

「ソードマスターヤマト」由来のネタ[]

おもわず「あるあるwww」と笑ってしまう、「失敗した漫画の末路」の要素をこれでもかと詰め込んだ構成が評判になり、ガイドラインネタにもなった。このほか、台詞の汎用性も高く、やる夫スレでもこれを元ネタとするジョークがよく使われている。

  • 「まそっぷ」:最終回前のヒキで主人公が発した謎のセリフ。本来は「うおおおお!」という気合だったのだが、担当編集者の誤植でこのようになった。
  • 「○○がやられたようだな」「奴は~の中でも最弱…」「△△ごときに倒されるとは~の面汚しよ」:最初の四天王が倒された時に、残り三人の四天王がそれぞれ発した台詞。外人4コマの様にまとまった構図だったことでAA化もされている。
  • 「別になくても倒せる」「別にそんなことはなかったぜ!」:説明的な口調で伏線を「なかったこと」にしたラスボスと主人公の台詞。
  • 「~の勇気が世界を救うと信じて…!」:結末を投げっぱなしにするアオリ文。

「ソードマスターヤマト」関連作品[]

同じく夢野カケラが作者の短編コメディシリーズとして

  • 路線変更に伴う設定の追加(と失敗による打ち切り)をネタにした「決めろ!きらめきシュート」
  • 長期連載に伴う絵柄の変遷と放置されていた伏線をネタにした「恋のトライアングル」
  • 壮大な設定で始まるものの極めて短期で打ち切りとなった「ラストファンタジー」

といった作品がある。これらも打ち切りの際の夢野の手際の良さが光っており必見。

下村トモヒロの漫画『女王騎士物語』は、4年に渡る長期連載が行われていたものの、その最終回は余りに酷い打ち切りエンドであった。超高速展開で伏線を回収し、ラストシーンはラスボスに挑む主人公達、誇張抜きで「ヤマト」そのままのアオリ文と、「リアルソードマスターヤマト」とでも言うべき悲惨な内容が話題を呼んだ。

やる夫スレにおいて[]

作者が自作を打ち切りにする必要に迫られた上で、なおかつ完結までの漠然とした流れができている場合、ソードマスターヤマト形式と称して強引な流れで完結まで持っていく場合がある。

また一度ソードマスターヤマト方式で完結させた作品を、落ち着いたりモチベーションが復活した時に改めてやり直して完結させるパターンも存在する。

関連項目[]

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