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'''ハーレム'''とは、[[やる夫スレ]]における[[ジャンル]]の一つ。
 
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{{MainWikipedia|ハーレム}}
 
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==概要==
 
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男なら誰でも一度は夢見る事だろう、一夫多妻制の事。広義では、未婚でも複数の女性が好意を寄せてさえいればハーレムと呼ばれ、ライト系の創作ジャンルにおいては([[やる夫スレ]]に限らず)主にこの広義の意味が使われる。本項でも、この広義のハーレムを解説する。
 
男なら誰でも一度は夢見る事だろう、一夫多妻制の事。広義では、未婚でも複数の女性が好意を寄せてさえいればハーレムと呼ばれ、ライト系の創作ジャンルにおいては([[やる夫スレ]]に限らず)主にこの広義の意味が使われる。本項でも、この広義のハーレムを解説する。
   
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また、好意を向けられる側に「好意を向けられて当然」と言う魅力が求められ<ref>ギャルゲーや[[エロゲ]]では、主人公=プレイヤーであるため、「主人公のハーレム=自分のハーレム」である。しかしやる夫スレにおいては主人公≠読者なので、「主人公のハーレム=他人のハーレム」となる。その為、「このキャラならモテても仕方ない」「他人のハーレムだけど見てて楽しい」と言う説得力が必要となる。</ref>、好意を向ける側に関しても当然魅力的なヒロインでなければハーレムの魅力は大きく減ずる。
 
また、好意を向けられる側に「好意を向けられて当然」と言う魅力が求められ<ref>ギャルゲーや[[エロゲ]]では、主人公=プレイヤーであるため、「主人公のハーレム=自分のハーレム」である。しかしやる夫スレにおいては主人公≠読者なので、「主人公のハーレム=他人のハーレム」となる。その為、「このキャラならモテても仕方ない」「他人のハーレムだけど見てて楽しい」と言う説得力が必要となる。</ref>、好意を向ける側に関しても当然魅力的なヒロインでなければハーレムの魅力は大きく減ずる。
   
 
非常に作者の高い技量が必要とされるジャンルであり、にも関わらず安直な動機でハーレムを作っただけの作品も少なくない事から、ハーレム系作品に拒否感を抱く読者も少なくなく、スレに[[プロギャラリー]]を招き入れる事も多い。
<!--このように、ハーレム物は、「魅力的な人物描写をしなければならないのに、各人物に裂ける描写は少ない」と言う大きな構造的問題を抱えている。これを解決するためには、少ない描写でもキャラクターの十分な魅力を引き出してみせるか、各々の描写を増やすために大長編とする<ref>特にエロゲ、ギャルゲー等で用いられる手段として「個別ルートを用意する」と言う物があるが、これも全体の文章量等を考えると「大長編化」の一種と言える。</ref>必要がある。どちらにせよ、作者の高い技量が必要となる。
 
 
これに失敗すると、影の薄い「いるだけヒロイン」や魅力のない「不人気ヒロイン」が登場する事になってしまう。そうしたヒロインはスレの評価を下げるのみならず、好評価を受けたスレでさえ「数多くいるヒロイン達よりも、数の少ないライバル・同性の友人の方が魅力がある・人気が高い」と言うハーレム物である事を否定するような評価を受けることも少なくない。ハーレムがメインではなくストーリーの本筋が他にある場合<ref>例えば、魔王を退治しにいく勇者がモテる、など。冒険と恋愛を並行で進めなくてはならない。</ref>、ヒロインとの交流に手を取られてストーリーが進まなかったりするし、恋愛描写が多すぎてマンネリが発生したりもする。
 
 
また、一人一人に深く描写を割いていられないため、いわゆる「ニコポ」「チョロイン」と言ったあっさりと恋に落ちてしまうヒロイン、非常にテンプレートな行動しか行わないヒロインが登場する割合も高い。恋に落ちるまでの濃厚な過程や複雑な内面を持つヒロインを描写するには時間がかかるが、一目惚れさせたりツンデレ台詞を言わせるのは1レスで済むからである。やる夫スレの場合、原作からをそのまま持ってきて男役を[[やる夫]]に入れ替えただけ、と言うようなヒロインがこれに当たるだろう。ただ、キャラ1人1人に描写を割きすぎて冗長化するのはハーレム物に限った問題ではなく、どの部分を省エネし、どの部分をしっかり書くか、と言うのは普遍的な問題でもある。そのため例えばチョロインであっても、それが魅力的であれば何の問題もない。
 
 
このように-->非常に作者の高い技量が必要とされるジャンルであり、にも関わらず安直な動機でハーレムを作っただけの作品も少なくない事から、ハーレム系作品に拒否感を抱く読者も少なくなく、スレに[[プロギャラリー]]を招き入れる事も多い。
 
   
 
と、デメリットばかり挙げてきたが、ハーレム物には他のスレには無い魅力があるのもまた事実であるため、高い技量を持ち上記の欠点を克服出来る作者が取り扱えば、その魅力が輝くことになる。そのため、名作と呼ばれる讃えられるようなハーレム物も存在する。
 
と、デメリットばかり挙げてきたが、ハーレム物には他のスレには無い魅力があるのもまた事実であるため、高い技量を持ち上記の欠点を克服出来る作者が取り扱えば、その魅力が輝くことになる。そのため、名作と呼ばれる讃えられるようなハーレム物も存在する。
   
<!--また、「ハーレム物」としてすでに1ジャンルを築き、内容が定型化されているだけに、これをひねって利用する事も可能。例えば、「なんであいつがモテるのか分からない」と言う説得力のないハーレム物は本来欠点であるが、これを逆に利用して「モテるように見えないやつがモテるなんて滑稽だ」と言うギャグ、「××がモテるのに、それより魅力的な○○はどうしてモテないのか」と言う鬱要素などに転化する事で、利点に変化させる事が出来る。
 
 
もちろん、これまでの説明をうっちゃって、深く考えずに「ハーレム物書きたいから書きます」でも構わないと言えば構わない。作品の完成度は下がるかもしれないが、やる夫スレは所詮趣味なのだから、「書きたいものを書く」のが一番大事である。
 
 
このように、安直に導入すればスレの完成度を大きく下げる事になるが、考えて導入すれば十分に魅力あふれる題材と言える。
 
 
なお、ハーレムは[[チート]]と組み合わさる可能性が高い(と言うより、ハーレムを形成出来る事自体がチートであるとも言える)。
 
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==脚注==
 
==脚注==
 
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2013年2月23日 (土) 16:50時点における版

ハーレムとは、やる夫スレにおけるジャンルの一つ。

ウィキペディアの項目「ハーレム」も参照のこと

概要

男なら誰でも一度は夢見る事だろう、一夫多妻制の事。広義では、未婚でも複数の女性が好意を寄せてさえいればハーレムと呼ばれ、ライト系の創作ジャンルにおいては(やる夫スレに限らず)主にこの広義の意味が使われる。本項でも、この広義のハーレムを解説する。

ハーレム物作品を描くメリットとしては、何をおいても「魅力的なヒロインを沢山出す事が出来る事」が挙げられる。魅力的なキャラはそのまま話の魅力に繋がるし、ストーリー内容自体にもボーイ・ミーツ・ガール的な萌え描写を多く取り入れる事が出来る。何だかんだ言って男のロマンであるためか、好きなキャラを沢山出す事が出来るためか、やる夫スレでは人気ジャンルの一つである。

しかし、ハーレム物は大きなデメリットが発生するジャンルでもある。

元々、創作においては、主要キャラを増やしすぎると、一人一人の描写が減る分完成度が下がると言われている[1]。にも関わらず、ハーレムはキャラを複数出す事を前提としたジャンルである[2]。必然的に、一人一人に裂くことの出来る描写は通常のスレに比べて減少する。

また、好意を向けられる側に「好意を向けられて当然」と言う魅力が求められ[3]、好意を向ける側に関しても当然魅力的なヒロインでなければハーレムの魅力は大きく減ずる。

非常に作者の高い技量が必要とされるジャンルであり、にも関わらず安直な動機でハーレムを作っただけの作品も少なくない事から、ハーレム系作品に拒否感を抱く読者も少なくなく、スレにプロギャラリーを招き入れる事も多い。

と、デメリットばかり挙げてきたが、ハーレム物には他のスレには無い魅力があるのもまた事実であるため、高い技量を持ち上記の欠点を克服出来る作者が取り扱えば、その魅力が輝くことになる。そのため、名作と呼ばれる讃えられるようなハーレム物も存在する。

脚注

  1. もともとキャラを複数出す事を前提とした群像劇は別。しかし「広く浅く」のキャラ描写で成り立つ群像劇と、深く書いてこそ魅力が発揮される恋愛描写、ましてやそれを複数描くハーレム物は相性が悪い。
  2. しかも、ヒロインを1人増やせば、そのヒロインの家族や友人等の関連キャラクターも増えるため、脇役キャラを1人増やすよりもキャラクター増加の負担は大きくなる。
  3. ギャルゲーやエロゲでは、主人公=プレイヤーであるため、「主人公のハーレム=自分のハーレム」である。しかしやる夫スレにおいては主人公≠読者なので、「主人公のハーレム=他人のハーレム」となる。その為、「このキャラならモテても仕方ない」「他人のハーレムだけど見てて楽しい」と言う説得力が必要となる。

関連用語