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(恋愛が付かず離れずになりがちなのはハーレム固有の問題ではない/R-18需要が高いのは一部の傾向でしかない)
 
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'''ハーレム'''とは、[[やる夫スレ]]における[[ジャンル]]の一つ。
 
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{{MainWikipedia|ハーレム}}
 
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==概要==
 
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一夫多妻制の事。語源は君主の後宮の事である。野生生物から、世界史に至るまで、具体例は枚挙にいとまがない。相手達に認められているので、禁忌の愛ではない(都合がよいとも言うが)。
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広義では、未婚でも複数の女性が(恋愛的な意味だけでなく友情的な意味でも)好意を寄せてさえいればハーレムと呼ばれ、ライト系の創作ジャンルにおいては([[やる夫スレ]]に限らず)主にこの広義の意味が使われる。本項でも、この広義の意味でのハーレムを解説する。
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なお、この広義のハーレムの派生として、一人の女が複数の男を囲う「逆ハーレム」<ref>男性側の視点から「逆」と強調されているが、発想としては珍しいものではない。例えば少女漫画では広義のハーレムというくくりから常道のやり方である。</ref>や、創作上でお手軽な「チート」と「ハーレム」を組み合わせた「チーレム」が存在する。
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また、複数ヒロインのルートに分岐して個別エンディングを迎えるタイプのゲームなどでは、主人公とヒロイン達が全員揃っているという状況は本来ならば在り得ない。あるヒロインのためのトレードオフが絶対に発生するからである。だが、ハーレムエンドや続編として、そのようなある種本編から独立したシチュエーションを設定することもある。この場合はルート派生した事で消えてしまう設定を網羅する事も可能となる。
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===魅力===
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書き手側にとっては、ハーレムものには「魅力的なヒロイン(=筆者の好きなキャラ)を沢山出す事が出来る」という魅力がある。魅力的なキャラはそのまま話の魅力に繋がり、ストーリー内容自体にも萌え描写や、あるいはボーイ・ミーツ・ガール的な要素を多く取り入れる事が出来る。愛らしい女性が活躍するハーレム物は読者側からも常に一定の需要がある。
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読み手にしてみれば、複数ヒロインではなく単独ヒロインの掛け算とみなせば、気に入ったキャラだけチョイスして読むこともできる。
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===リスク===
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勿論良点だけでなく、ハーレム物にはデメリットも存在する。<br />
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第一に、他人にモテやすいという少年漫画等でときにあるフレーバー的なものを除けばジャンルとして読み手を選ぶ。
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ハーレムという性質上、主人公の恋愛やモチベーションをヒロイン一人に集中できない。もちろん作品によって細かい差異はあるが、主人公が一人のヒロインにゾッコンだったとしてもハーレムが形成された時点でそのヒロインの出番は大きく分散する。
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元々登場人物が多い群像劇を除けば<ref>そもそも「広く浅く」のキャラ描写で成り立つ群像劇と、深く書いてこそ魅力が発揮される恋愛描写、ましてやそれを複数描くハーレム物は相性が悪い。</ref>、創作においては「主要キャラを増やしすぎると一人一人の描写が減る→全体の完成度が下がる」と言われている。にも関わらず、ハーレムはキャラを複数出す事を前提としたジャンルであり、なおかつヒロインを1人増やせばその関連人物も考える必要があるため、単に脇役を1人増やすよりも負担が大きくなる。必然的に一人一人に費やせる投稿は通常のスレに比べて減少してしまうのである。増えすぎたヒロインを持て余したり、空気化する事もめずらしくない。せっかくのヒロイン達も、容姿はともかく内面的には「ハーレムの一人である事に満足している」という似通ったものになってしまいやすいという面もある。
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その上、男キャラ側に女キャラがハーレムの一員でもいいと思わせるような魅力や理由が描写されていない場合、女キャラは単に都合のいいだけの道具に成り下がり、話としても薄っぺらいご都合主義ものになってしまうリスクがある。この場合、読者から[[最低系]]の要素の一つと見なされることがある。
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また、好意を向けられる側に「好意を向けられて当然」と言う魅力が<ref>ギャルゲーや[[エロゲ]]では、主人公=プレイヤーであるため、「主人公のハーレム=自分のハーレム」である。しかしやる夫スレにおいては安価スレであっても基本的には主人公≠読者なので、「主人公のハーレム=他人のハーレム」となる。その為、「このキャラならモテても仕方ない」「他人のハーレムだけど見てて楽しい」と言わせるだけの説得力が必要となる。</ref>、好意を向ける側に魅力的なヒロイン像が求めら、この要求を守れないと作品自体の魅力大きく減ずる。また、ハーレムなのに、一番人気は男性脇役・敵役キャラ」言う、本末転倒な評価受ける事もる。
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このように、ハーレム物は「魅力的な人物描写をしなければならないのに、各人物に割ける描写量は少ない」と言う大きな構造的問題を抱えている。これを解決するためには、少ない描写でもキャラクターの十分な魅力を引き出してみせるか、各々の描写を増やすために大長編化(複数の「個別ルート」を用意するなど)する必要があり、作者には高い技量が求められる<ref>特に「恋愛を主要素としない作品(魔王を退治しにいく勇者がモテる、など)」を長編化する場合、恋愛描写とそれ以外の描写のバランスを上手く取る必要が出てくる。失敗すると「恋愛してないでさっさと目的を果たせ」とか「ハーレム物なのに恋愛要素無しってどうよ」とか言われる事になる。</ref>。
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逆に読者側の許容量での問題も存在する。ハーレム物と言っても相手となる女性側の人数は作品によって大幅に変わってくるが、2~5人のハーレムが好きな人と十数人以上のハーレムが好きな人では同じハーレムというくくりでもその需要は全く異なる。例えば前者が好きな読者は後者のハーレムを基本的には許容できないことになり、不特定多数の読者が集うやる夫スレのスレッド形式という特性はときには荒れを招く。
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===まとめ===
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作品個別の力や、読者個人の好悪によるものが大きい。
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安直な動機かつ未熟な腕前で作られた粗製ハーレム物は多く、読む前から「粗製乱造のお話」と見なして忌避感を抱く読者は少なくない。だが、高い技量を持ち上記の欠点を克服出来る作者が取り扱えば、他のジャンルには無い華やかな魅力が輝くことになる。そのことは、実際に「名作」と讃えられるようなハーレム物が存在する事実が証明している。
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また、「ハーレム物」として内容が定型化されているだけに、これをひねって利用される事もある。例えば「なんであいつがモテるのか分からない」と疑問に思われると説得力が欠如しているという欠点になるが、これを逆に利用して「モテるように見えないやつがモテるなんて滑稽だ」と言うギャグ、「××がモテるのに、それより魅力的な○○はどうしてモテないのか」と言う鬱要素などに転化する事で、利点に変化させる事が出来る。
   
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===R-18におけるハーレム物===
男なら誰でも一度は夢見る事だろう、一夫多妻制の事。[[やる夫スレ]]の広義では、未婚でも複数の女性が好意を寄せてさえいればハーレムと呼ばれる。
 
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ここまで触れて来たのは「ストーリーを重視するスレでのハーレム物」についてである。これがR-18の、エロを主目的としたスレだと、また事情が異なってくる。
   
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エロを主目的としている場合、「見た目の良い女」が1人いて、濡れ場シーンを描く技量さえあれば、極論それ以外の一切ストーリーが無くても読者の需要を満たす事が可能である。例えば、通常のストーリースレにおいて初対面の相手と唐突に純愛が始まるのは不自然極まりない。しかしR-18スレであれば、無理やり行為に走った相手が初対面だったとしても、エロ方面の需要は十分に満たせる。
作品におけるメリットとしては、魅力的なヒロインを沢山出す事ができ、ボーイ・ミーツ・ガール的な萌え描写を多く取り入れる事が出来る点。逆に大きなデメリットとしては、キャラクターが大幅に増える<ref>通常、ヒロインを1人増やせば、そのヒロインの家族や友人等の関連キャラクターも増えるため、脇役キャラを1人増やすよりもキャラクター増加の負担は大きくなる。</ref>分個々の出番が減り、影の薄い「いるだけヒロイン」が出る、もしくは全員をしっかりと魅力的に書こうとすると必然的に大長編になってしまう点。
 
   
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よって、通常のハーレム物において多大なリスクとなる「各ヒロインに割ける描写量が少ない」と言う問題点を回避しやすく、「魅力的なヒロインとの交流が多い」と言うメリットのみを享受しやすい。むしろ「ヒロイン1人より多彩なエロシーンを描く事が出来る」と言うメリットは通常のスレより大きいといえる。よって、エロ目的のR-18スレとハーレム物は非常に親和性が高く、実際R-18ハーレム物のスレは非常に多く存在する。
また、好意を向けられる側に「好意を向けられて当然」と言う魅力が求められ<ref>ギャルゲーエロゲでは、主人公=プレイヤーであるため、「主人公のハーレム=自分のハーレム」である。しかしやる夫スレにおいては主人公≠読者なので、「主人公のハーレム=他人のハーレム」となる。その為、「このキャラならモテても仕方ない」「他人のハーレムだけど見てて楽しい」と言説得力が必要となる。</ref><ref>ただし、逆手にとって「説得力はないけど何故かモテる」と言う、ギャグや鬱要素に使用する事も可能。</ref>、好意を向ける側に関しても当然魅力的なヒロインでなけばハーレムの魅力大きく減ずるた人物への描写力が必要となる。さらにハーレムがメインではくストーリー本筋が他ある場合ヒロインの交流に手取られてストーリーが進まなかったりすし、恋愛描写が多すぎてでマンネリが発生したりる。
 
   
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誤解ないよう注記すると、「ストーリーも重視したR-18スレ」である場合の事情は当然ながら通常のスレと変わらない。
このように非常に作者の高い技量が必要とされるジャンルであり、にも関わらず安直な動機でハーレムを作っただけの作品も少なくない事から、ハーレム系作品に拒否感を抱く読者も少なくなく、スレに[[プロギャラリー]]を招き入れる事も多い。
 
   
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===余談:商業作品によるハーレム物===
しかし、恋愛と言う魅力的な題材を複数、高い技量の作者が扱えば、非常に魅力溢れる作品となる事もまた事実である。このジャンルを貫くと言う覚悟が必要であり、安直な導入は極めて危険な要素だが、非常に魅力溢れる題材である事も確かである。
 
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やる夫スレにおいては当てはまらないが、人気商業作品の場合「ヒロインを沢山用意すると、ヒロイン関連のグッズも沢山用意出来る」と言う大人の事情も存在したりする。<br />
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昨今の人気アニメ・ラノベは関連グッズ収入がかなりの割合を占めているので、イラストをグッズに付けるだけで売れる女性キャラは多い方が良いのだ。
   
 
==脚注==
 
==脚注==
<references/>
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==関連用語==
 
==関連用語==
 
*[[もげろ]]
 
*[[もげろ]]
[[Category:用語|れむ]]
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{{DEFAULTSORT:はれむ}}
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[[カテゴリ:用語]]

2018年6月23日 (土) 19:44時点における最新版

ハーレムとは、やる夫スレにおけるジャンルの一つ。

ウィキペディアの項目「ハーレム」も参照のこと

概要

一夫多妻制の事。語源は君主の後宮の事である。野生生物から、世界史に至るまで、具体例は枚挙にいとまがない。相手達に認められているので、禁忌の愛ではない(都合がよいとも言うが)。

広義では、未婚でも複数の女性が(恋愛的な意味だけでなく友情的な意味でも)好意を寄せてさえいればハーレムと呼ばれ、ライト系の創作ジャンルにおいては(やる夫スレに限らず)主にこの広義の意味が使われる。本項でも、この広義の意味でのハーレムを解説する。

なお、この広義のハーレムの派生として、一人の女が複数の男を囲う「逆ハーレム」[1]や、創作上でお手軽な「チート」と「ハーレム」を組み合わせた「チーレム」が存在する。

また、複数ヒロインのルートに分岐して個別エンディングを迎えるタイプのゲームなどでは、主人公とヒロイン達が全員揃っているという状況は本来ならば在り得ない。あるヒロインのためのトレードオフが絶対に発生するからである。だが、ハーレムエンドや続編として、そのようなある種本編から独立したシチュエーションを設定することもある。この場合はルート派生した事で消えてしまう設定を網羅する事も可能となる。

魅力

書き手側にとっては、ハーレムものには「魅力的なヒロイン(=筆者の好きなキャラ)を沢山出す事が出来る」という魅力がある。魅力的なキャラはそのまま話の魅力に繋がり、ストーリー内容自体にも萌え描写や、あるいはボーイ・ミーツ・ガール的な要素を多く取り入れる事が出来る。愛らしい女性が活躍するハーレム物は読者側からも常に一定の需要がある。

読み手にしてみれば、複数ヒロインではなく単独ヒロインの掛け算とみなせば、気に入ったキャラだけチョイスして読むこともできる。

リスク

勿論良点だけでなく、ハーレム物にはデメリットも存在する。
第一に、他人にモテやすいという少年漫画等でときにあるフレーバー的なものを除けばジャンルとして読み手を選ぶ。

ハーレムという性質上、主人公の恋愛やモチベーションをヒロイン一人に集中できない。もちろん作品によって細かい差異はあるが、主人公が一人のヒロインにゾッコンだったとしてもハーレムが形成された時点でそのヒロインの出番は大きく分散する。

元々登場人物が多い群像劇を除けば[2]、創作においては「主要キャラを増やしすぎると一人一人の描写が減る→全体の完成度が下がる」と言われている。にも関わらず、ハーレムはキャラを複数出す事を前提としたジャンルであり、なおかつヒロインを1人増やせばその関連人物も考える必要があるため、単に脇役を1人増やすよりも負担が大きくなる。必然的に一人一人に費やせる投稿は通常のスレに比べて減少してしまうのである。増えすぎたヒロインを持て余したり、空気化する事もめずらしくない。せっかくのヒロイン達も、容姿はともかく内面的には「ハーレムの一人である事に満足している」という似通ったものになってしまいやすいという面もある。

その上、男キャラ側に女キャラがハーレムの一員でもいいと思わせるような魅力や理由が描写されていない場合、女キャラは単に都合のいいだけの道具に成り下がり、話としても薄っぺらいご都合主義ものになってしまうリスクがある。この場合、読者から最低系の要素の一つと見なされることがある。

また、好意を向けられる側には「好意を向けられて当然」と言う魅力が[3]、好意を向ける側には魅力的なヒロイン像が求められ、この要求を守れないと作品自体の魅力が大きく減ずる。また、「ハーレム物なのに、一番人気は男性脇役・敵役キャラ」と言う、本末転倒な評価を受ける事もある。

このように、ハーレム物は「魅力的な人物描写をしなければならないのに、各人物に割ける描写量は少ない」と言う大きな構造的問題を抱えている。これを解決するためには、少ない描写でもキャラクターの十分な魅力を引き出してみせるか、各々の描写を増やすために大長編化(複数の「個別ルート」を用意するなど)する必要があり、作者には高い技量が求められる[4]

逆に読者側の許容量での問題も存在する。ハーレム物と言っても相手となる女性側の人数は作品によって大幅に変わってくるが、2~5人のハーレムが好きな人と十数人以上のハーレムが好きな人では同じハーレムというくくりでもその需要は全く異なる。例えば前者が好きな読者は後者のハーレムを基本的には許容できないことになり、不特定多数の読者が集うやる夫スレのスレッド形式という特性はときには荒れを招く。

まとめ

作品個別の力や、読者個人の好悪によるものが大きい。

安直な動機かつ未熟な腕前で作られた粗製ハーレム物は多く、読む前から「粗製乱造のお話」と見なして忌避感を抱く読者は少なくない。だが、高い技量を持ち上記の欠点を克服出来る作者が取り扱えば、他のジャンルには無い華やかな魅力が輝くことになる。そのことは、実際に「名作」と讃えられるようなハーレム物が存在する事実が証明している。

また、「ハーレム物」として内容が定型化されているだけに、これをひねって利用される事もある。例えば「なんであいつがモテるのか分からない」と疑問に思われると説得力が欠如しているという欠点になるが、これを逆に利用して「モテるように見えないやつがモテるなんて滑稽だ」と言うギャグ、「××がモテるのに、それより魅力的な○○はどうしてモテないのか」と言う鬱要素などに転化する事で、利点に変化させる事が出来る。

R-18におけるハーレム物

ここまで触れて来たのは「ストーリーを重視するスレでのハーレム物」についてである。これがR-18の、エロを主目的としたスレだと、また事情が異なってくる。

エロを主目的としている場合、「見た目の良い女」が1人いて、濡れ場シーンを描く技量さえあれば、極論それ以外の一切ストーリーが無くても読者の需要を満たす事が可能である。例えば、通常のストーリースレにおいて初対面の相手と唐突に純愛が始まるのは不自然極まりない。しかしR-18スレであれば、無理やり行為に走った相手が初対面だったとしても、エロ方面の需要は十分に満たせる。

よって、通常のハーレム物において多大なリスクとなる「各ヒロインに割ける描写量が少ない」と言う問題点を回避しやすく、「魅力的なヒロインとの交流が多い」と言うメリットのみを享受しやすい。むしろ「ヒロイン1人より多彩なエロシーンを描く事が出来る」と言うメリットは通常のスレより大きいといえる。よって、エロ目的のR-18スレとハーレム物は非常に親和性が高く、実際R-18ハーレム物のスレは非常に多く存在する。

誤解ないよう注記すると、「ストーリーも重視したR-18スレ」である場合の事情は当然ながら通常のスレと変わらない。

余談:商業作品によるハーレム物

やる夫スレにおいては当てはまらないが、人気商業作品の場合「ヒロインを沢山用意すると、ヒロイン関連のグッズも沢山用意出来る」と言う大人の事情も存在したりする。
昨今の人気アニメ・ラノベは関連グッズ収入がかなりの割合を占めているので、イラストをグッズに付けるだけで売れる女性キャラは多い方が良いのだ。

脚注

  1. 男性側の視点から「逆」と強調されているが、発想としては珍しいものではない。例えば少女漫画では広義のハーレムというくくりから常道のやり方である。
  2. そもそも「広く浅く」のキャラ描写で成り立つ群像劇と、深く書いてこそ魅力が発揮される恋愛描写、ましてやそれを複数描くハーレム物は相性が悪い。
  3. ギャルゲーやエロゲでは、主人公=プレイヤーであるため、「主人公のハーレム=自分のハーレム」である。しかしやる夫スレにおいては安価スレであっても基本的には主人公≠読者なので、「主人公のハーレム=他人のハーレム」となる。その為、「このキャラならモテても仕方ない」「他人のハーレムだけど見ていて楽しい」と言わせるだけの説得力が必要となる。
  4. 特に「恋愛を主要素としない作品(魔王を退治しにいく勇者がモテる、など)」を長編化する場合、恋愛描写とそれ以外の描写のバランスを上手く取る必要が出てくる。失敗すると「恋愛してないでさっさと目的を果たせ」とか「ハーレム物なのに恋愛要素無しってどうよ」とか言われる事になる。

関連用語