やる夫 Wiki
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典型的なモナギコ系作品の1コマ(このAAはイメージです)

モナギコ系とはやる夫系のAA作品であるやる夫スレに対し、2ちゃんねるのAAカテゴリの掲示板で進行されているAA作品、及びそれらの流れを汲む作品のことである。モナー系とも呼ばれる。

ウィキペディアの項目「AA_(2ちゃんねるカテゴリ)」も参照のこと

なお、モナギコ系AAスレという呼称はブーン系SS及びやる夫スレと対比する形で生まれた言葉であり、 それまではAA作品=AAカテゴリのストーリー系スレ=モナギコ系であった。

概要[]

「モナーサイズのキャラが、フキダシによるセリフを言いながら進行する」という形式が主流である。
キャラがモナーサイズゆえに改変で別キャラにすることが容易であるため、オリキャラ・改変キャラが主人公となることが多い。
オリキャラ作成が容易なのに関連し、やる夫スレではキャラ被りして困難な「シェアード・ワールド」や「リレー」形式のスレが複数存在する。

基本的にスレ作者=AA職人であり、AA技術は総じて高い。
その作品内容と演出は、しばしば「漫画的」と例えられる。
モナギコ系を作成できる人間は「モナギコ系AA職人」と別ジャンルにカテゴライズされる。

なお、やる夫で言う5行程度のプチキャラサイズが標準的なモナー系キャラの大きさであるため、やる夫サイズのAAは「拡大AA」と称される。

作品スレと感想スレがはっきりと分けられており、 投下中のスレに合いの手を入れること、作品スレに感想を書くことは荒らし行為とされる。

一部スレでは異なるものの、スレごとに厳密なルールが定められている。

やる夫スレと違い「他スレネタ」が許される雰囲気になっており、新作が少ないこともあって数年以上、あるときは10年単位で昔の他スレのネタを弄ったり使いまわしパロディするなど、内輪ネタ的雰囲気がかなり濃い。

そのAA技術は複雑高度ながらも、作成の補助となるツールやスクリプトの発展は一定の位置で止まっており、作成講座などもなく、それらの急激な進化はやる夫スレの登場まで待たなければいけなかった。

他にも老舗のシェアード・ワールドスレでも、不特定多数が使う共通キャラや共通背景のAAがほとんどまとめられていないなど、総じて職人気質が強く、利便性を軽視し、「全て自力で作る」という傾向がある。

少なくともやる夫のように、文字以外を全てコピペで進行するようなことは不可能である。

歴史[]

モナギコの歴史はAAの歴史と密接に関係しており、その発祥や詳細については定かではない。
ニコニコ大百科のしぃの項目に、AAの歴史も詳しく書かれているのでそちらも参考に。

ニコニコ大百科の項目「しぃ」も参照のこと

昔は上に一枚絵のAAを貼り下に「顔文字+セリフ」を貼って進行する、
台本SSに近く後のブーン系と類似する形式や(生首型会話などと呼ばれる)、
同じく上に一枚絵、下にメッセージウィンドウを設けて「キャラの名前+セリフ」を貼る、
ギャルゲーの画面構成に近くやる夫スレとの類似も見られる形式もあったものの、
それらは簡便なものとされ、現在では「フキダシによるセリフ」で進行する形式以外は廃れてしまった。

現状[]

演出がやる夫スレと比較して非常に凝っているためか、一回の投稿が数年単位で開くことも珍しくない。これは一般的なWEBコミックやネットSSと比べても低い更新速度である。

また、荒らしを防ぐために地下スレや外部の板で進行されていることも多く、それらの情報はあまり公開されていないため、どの作品がエターでどれが続いているのか見分けるのは困難である。

更に前述のように作者の利便性が軽視され、講座やまとめがないままに自力で全て書かなければならないため、内輪的風潮が強いこともあり、読者としても作者としても、新規参入の間口は狭い。

狭い輪の中で独自の進化を遂げたモナギコ系は、ガラパゴス化してしまったと例えられる。
本家AA板の作風が固定され、先鋭化しすぎて袋小路に行き詰ったからこそ、全く別のアプローチから、やる夫スレが「生まれた」のであろう。

やる夫との関係[]

(´д`)Edit渡世AA人など一部ツールは、元々モナギコ作品(及びAA全般)を作成するためのソフトウェアだった。

他にも背景AAや小物、兵器や合戦シーンなど、最近のアニメキャラクターを除く大量の汎用AAがモナギコ時代に作り出されたものである。 それらは同じくストーリー作品作成を目的にしているだけあって「実用的」であり、やる夫時代に増えたAAやツールも多いが、それらを生み出した職人とサルベージした支援者たちの恩恵は計り知れない。

やる夫で使用されている背景やエフェクトなどの汎用AAには、本来モブではなかったはずの固有キャラが紛れ込んでいることがある。やる夫スレを読む場合は、そういったキャラクターたちを探して追憶するのも一興かもしれない。

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