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ヨブ・トリューニヒト
原作・出典元 銀河英雄伝説
性別
一人称
性格 扇動者、エゴイスト
特徴 ハンサム
  

ヨブ・トリューニヒト(Job Trunicht)は、「銀河英雄伝説」の登場人物。

ウィキペディアの項目「ヨブ・トリューニヒト」も参照のこと

概要[]

自由惑星同盟・最高評議会の国防委員長。「エゴイズムの怪物」とも評される、生涯に渡って己の権力のみを追求した最悪の煽動政治家。

純粋な統治能力には欠けるものの、自らの出世と保身に関しての洞察力と喧伝能力は異常に高い。危機的状況すらも踏み台にして、全てが終わった後には無傷でより高い地位に就いている妖怪じみた存在。政治家に求められる能力を(統治力と奉仕精神以外)全て備え、裏では私兵集団まで擁していることから、反対派からは「巧言令色の徒」と罵倒され、ヤン・ウェンリーに至っては彼に生理的な嫌悪感さえ抱いていた。ちなみに彼と関わった人間は、ほとんどが彼より先に社会的地位を失ったり、あの世へ旅立っている。

同盟の記録的大敗に終わったアムリッツァ会戦や、同盟を更に疲弊させたクーデターをも無傷で乗り切り、評議会議長に就任。完全な翼賛体制を固めて反対派を封殺し、同盟崩壊の遠因となった。その後、銀河帝国の「神々の黄昏」作戦を抑えきれないと見るや、職務を放棄して帝国に降伏し、あまつさえ帝国側に脱出して政治活動を続ける。帝国に立憲政治を樹立させ、その頂点に立って帝国を牛耳ることを目論んでいたが最後の最後で選択を間違い、皇帝ラインハルトを侮辱する発言をしてしまったことでロイエンタールに射殺された[1]。法も民主主義も専制君主の侵略をも掻い潜ってきた男の最期は、全くもって理不尽なものであったが、「理不尽ではない最期」から逃げ続けた男にはこの上なく相応しい最期であったのも確かであろう。

ファン界において[]

意外と数少ない「純粋な政治家の悪人」で、なおかつ正攻法も搦め手も効かず、気まぐれ以外では殺せない相当な「強さ」を見せつけたこともあって、独特の魅力を作ったキャラクターとなっている。現実の政治に照らし合わせて「トリューニヒト的な~」と引用される風景も散見される。

やる夫スレにおいては悪辣な政治家・黒幕としての起用が多いが、無能な指揮者や上司のモチーフとしても、あるいは逆に清濁併せ呑む優秀な人物としても引用される。原作では表に出ることはなく、水面下での暗躍が目立つ役柄であったこともあり、レギュラーとしての起用は多くない。

主な作品[]

脚注[]

  1. わざわざ叛乱したくらいだからロイエンタールも同意するだろう……とトリューニヒトは考えていたのだが、未だラインハルトへの敬意を捨てていなかったロイエンタールは瞬時に激昂、ほとんど反射的にトリューニヒトを撃ち殺した。死にゆくトリューニヒトの表情はロイエンタールへの恨みよりも、自分のこれまでの行いを棚に上げて理不尽さへの反論を訴えるように描かれている。
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