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太公望 | |
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原作・出典元 | 封神演義 |
性別 | 男 |
愛称・呼び名 | スース |
一人称 | わし |
性格 | マイペース |
特徴 | 不老不死なので実は老齢 |
口調 | 古めかしい |
備考 | 関連:妲己 |
太公望(たいこうぼう)は、藤崎竜の漫画「封神演義」の登場人物。
ピクシブ百科事典の項目「太公望」も参照のこと
概要[]
「封神演義」の主人公。仙人界崑崙山の道士であり、周の軍師。霊獣は「四不象(スープーシャン)」。
少数民族「羌」の頭領の息子・呂望として生まれるが、故郷は妲己の異民族狩りによって一族を滅ぼされ、ただ一人生き残る。その直後崑崙山の教主・元始天尊に拾われ、仙道[1]としての修行を積むことになる。後に元始天尊から「封神計画」を授かり、再び地上へ。紆余曲折の末、周の軍師となり、殷周革命を指揮する立場となる。仙人よりも位の低い道士であるが、教主の一番弟子であることと充分な実力から、崑崙山では実質的に幹部と同格として扱われている。
仙道となった者は肉体の老化が極端に遅くなるため、外見は10代の青年でありながら中身は老人である。目的のためには卑怯な手も辞さない策略家。普段は不真面目なうつけ者を装うが(その際は下のAAが宛がわれることが多い)、その実は強い信念を持っている。
使用する宝貝(パオペエ)[2]は、大気を操り風を武器とする「打神鞭」。後に他の宝貝の力を吸収するスーパー宝貝[3]・「太極図」を入手する。
仙人として殺生厳禁のため、生臭は食べられない菜食主義者。釣りをすることがあるが、思考のために釣り糸を垂らしているのであって、針はまっすぐな「縫い針」で魚を傷つけない形状をしている[4]。
なお愛称の「師叔(スース)」は本来師匠の兄弟弟子に対する敬称であり、作中では一部のキャラが太公望をこう呼ぶのみである。しかしその語感の良さからか、ファンの間では太公望の愛称として定着している。[5]
姜子牙(呂尚)[]
ウィキペディアの項目「呂尚」も参照のこと
紀元前11世紀の中国周王朝の軍師として存在したらしい「姜子牙」がモデル。太公望という名は、大公(周の文王)が待ち望んでいた人材という意味のあだ名であり、本名は呂尚(または呂望)、あるいは姜子牙(きょうしが)である[6]。
殷周革命を天界仙人の争いとした中国・明時代の小説『封神演義』においても主役格として登場する。安能務が根幹部分にまで手を入れ「超訳」して日本に持ち込んだものが、漫画版の原作である。崑崙山闡教道士から周王朝軍師になった老人という設定。
まとめると、藤崎漫画版はこれらを統合して、姜族の呂望が仙道名「太公望」を名乗っているという設定となる。単行本冒頭の登場人物紹介では、一貫して『太公望(姜子牙)』と書かれているのだが、作中で姜子牙と呼ばれるシーンは皆無である。
主な作品[]
- やる夫がシルバーノアに乗るようです - チョンガラ役。召喚獣として四不象を使役する。
- やる夫イフェが聖戦を戦い抜くようです - レヴィン役。表向きは旅の吟遊詩人だが…。
- とりあえず世界が終わるまで - シド役。魔導研究所所長。
- やる夫が光武帝になるようです - 太公望本人役。
- 巫女と糞爺は小さな薬屋を営むようです - 太公望本人役。
- やる夫が雪中の奇跡を起こすようです - ヤルマル・シーラスヴォ(ヤン・ウェンリー)の部下、モデルはフィンランドの軍人パーヴォ・スシタイパレ。
- やるやらで学ぶゲームの歴史 - 桝田省治役。広告代理店社員のはずが…。
- やらない夫は世界でいちばんNG(だめ)な恋をする - 「テラス陽の坂」の住人で、お調子者の老人。
- 蝙蝠たちの見た夢 - 豊臣秀吉(木下藤吉郎)役。織田家の出頭人で名物男。明智光秀のライバル。
- デジタルAAゲームブック世界樹の迷宮 - パーティのメディック。実質的なサブリーダー。
脚注[]
- ↑ 仙人・道士の総称。修行中の者が道士、弟子をとると仙人に位が上がる。
- ↑ 仙道のみが使える特殊な道具。
- ↑ 世界に7つしかない。現在の宝貝は全てこれらの模倣品。
- ↑ 姜子牙が釣りをしている時に周初代の文王(姫昌)が訪れ、召抱えられたという故事にちなみ、漫画でも描かれた。
- ↑ 崑崙山には教主元始天尊の弟子に12人の仙人と1人の道士(太公望)がおり、十二仙の弟子達が、他の11仙または太公望を呼ぶ場合に、師叔と呼称するということ。
- ↑ 「姜」は姓、「呂」は氏。「望」あるいは「尚」が諱、「子牙」が字。現代では混同されるが、本来、姓と氏、諱と字は別物である。主流は呂尚だが、藤崎漫画版は、幸田露伴の『太公望・王羲之』をリスペクトして呂望としている。
関連項目[]
- 妲己 - 宿敵。
- 太公・望 - 読切短編で登場したセルフパロディキャラ。女性。