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ただし用途や対処を誤ると、たちまちスレが荒れてしまう原因にもなる。安価のご利用は計画的に。 |
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また安価の亜種として、「下○○」のようにレス番ではなく作者の書き込みからの距離でレスを指定するもの、指定した時間に最も近い書き込みを採用する「時間安価」、書き込みの内容ではなく書き込み時間の秒数で結果が変化する「末尾判定」などがある。 |
また安価の亜種として、「下○○」のようにレス番ではなく作者の書き込みからの距離でレスを指定するもの、指定した時間に最も近い書き込みを採用する「時間安価」、書き込みの内容ではなく書き込み時間の秒数で結果が変化する「末尾判定」などがある。 |
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− | これらの方式は本来の安価とは違ったやり方で読者の意思を作品に反映させるものであるが、たいていの場合は全てひっくるめて「安価」と呼ばれる。 |
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2016年11月1日 (火) 02:59時点における最新版
安価(あんか)とは、2ちゃんねるから発生した用語。
ニコニコ大百科の項目「レスアンカー」も参照のこと
概要
シナリオ分岐に読者の意見を採用する手法の一つである。
そもそも安価とは、「アンカー」を意味するネットスラング。そこから転じて、レス番をアンカー(>>○○)で指定し、そのレス番を取ったものの指示に従って物語を進める事である。「安価は絶対」と言われる事もあるが、実際には作者の裁量次第であり、無茶な物はまず通らない。
広義の安価スレは、「安価を作品に影響させるスレ全般」を言う。例えば、毎話の終了時に「次の話は誰を主役にしたいですか」「次の話は○○にどんな行動を取らせたいですか」などと安価を取り、それを元に次の話を書いていく作品。あるいは、1000取りで書かれた事を物語に取り入れる作品、なども広義では安価スレに含まれる。だが、基本的にこれらのスレは通常のスレとはあまり変わらない。
通常の安価スレとは、「安価で決められた事が作品の大半を占めるスレ全般」を言う。「主人公の行動を事あるごとに安価で指定させる」「作品投下中に安価が入り、それを元にその後の展開が変わる」「登場人物の多くが安価で決定される」など。選択肢を番号で指定するタイプや、完全フリー制、などがあり、一般的には選択肢タイプが多いが、即興物など自信のある作者は完全フリー制を使う傾向が強い。読者が参加できる数少ないイベントである為、人気スレでは安価を狙って多数の読者が争いあう戦場と化している。
ただし用途や対処を誤ると、たちまちスレが荒れてしまう原因にもなる。安価のご利用は計画的に。
また安価の亜種として、「下○○」のようにレス番ではなく作者の書き込みからの距離でレスを指定するもの、指定した時間に最も近い書き込みを採用する「時間安価」、書き込みの内容ではなく書き込み時間の秒数で結果が変化する「末尾判定」などがある。
これらの方式は本来の安価とは違ったやり方で読者の意思を作品に一部反映させるものであるが、たいていの場合は全てひっくるめて「安価」と呼ばれる。
安価スレの長所と短所
安価スレの長所としては、「読者の意見を反映させ易い」「読者がより『スレに参加している』と言う気分になれる」と言う点であり、安価自体で読者を楽しませる事が出来るため、ストーリーの完成度が低くとも良スレになり易い(もちろん完成度が高いならより楽しませる事が出来る)。また、作者自身では考えもつかなかった展開になってストーリーが膨らむ事もある。
短所としては、「多くの読者が思い思いに選択肢を取るせいで、登場人物の行動方針が矛盾する」「スナイパーやルーザーによる妨害行為の発生」「即興投下になり、書き溜めがし難い」「後から読み直しても安価に参加できない分、面白さが半減する」等が挙げられる。これらは「人物の方針を明確に定め、その中で選択肢を選ぶ」「妨害安価は作者で判断して弾く」「即興で書く部分とは別に書き溜め部分も用意しておく」など形式次第でカバー可能ではあるが、安価スレの魅力である自由さもスポイルされるため、何の魅力を重視してどんな安価方法にするのか、作者に明確なヴィジョンが必要とされる。
また、「読者のレスの取捨選択が難しいことや、後から読まれ難い事から、まとめられ難い」と言うのが一つの大きな欠点である。まとめブログは作者のモチベーション上昇に大きく貢献する場合が多いので、これが忌避されるのはエターの一因ともなる強いデメリットと言えるだろう。
安価スレ乱立時代
安価をスレ進行の中心に据えたいわゆる「安価スレ」はもともと数多いやる夫スレジャンルの一つに過ぎなかったが、2010年後半頃に女神転生シリーズやポケットモンスターを原作とした人気安価スレが登場、それに便乗した作者たちの手によりその数が一気に増加。2011年前後には、非常に多くの安価スレが乱立する事態となっていた。
安価スレは読者の意思が直接物語に反映されるため盛り上がりやすいが、その性質上即興投下が基本であり、作者にはその場ですぐさま安価に応じた展開を考える能力が求められる。また以前の安価と真逆の行動が選択されたりして主人公の思考に矛盾が生じることも多々あり、それに説得力を持たせるには、通常のスレを作成するより遥かに優れた実力が必要である。
にも関わらず、ハーレム作品と同様に、読者を呼び込むこと等を目的とする安直な作品が多く、そのエター率は通常のやる夫スレを遥かに上回る。やる夫板IIでは、そのエター率の高さから、管理人が有名安価スレ作者に対してスレ講座の作成を要請する事態にもなった。 また2012年2月には、スレ消費の激しい安価スレが板管理の負担を増大させていることなどを理由に管理人が安価スレ作者を招集。やる夫板EXなどの他の板への移転を促すという事例が発生している。
現在は、2010年のPersona4 - 都会から来た白饅頭 -や2011年の悪の化身ルイズとやる夫に2012年のスパイダーマン 》8《 アトラク=ナクアなど、前述の「広義の安価スレ」と「通常の安価スレ」の更に合間に立つような形のスレも増えて、むしろ旧来言われていた「通常の安価スレ」はどちらかといえば少数派となっている。やる夫スレが多様化したのと同様、安価の形もまた多様化したのであろう。
流行っているから、読者が欲しいからなどといって、安易に手を出してはいけない非常に敷居の高いジャンルである。