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黒幕しかいない聖杯戦争
作者 ◆2sRGUbBO9j2n
ジャンル あんこ、聖杯戦争
原作 Fateシリーズ
時代 現代
舞台 日本・栄流市(ばえる市)
投下日 2022年11月22日
投下板 やる夫板のシェルター
状態 完結
最終投下日 2022年12月11日
話数 本編18話
主な登場人物 プッチ神父スザクワイス
まとめ 暇な時にやる夫まとめ
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黒幕しかいない聖杯戦争は、「Fateシリーズ」を原作とした長編あんこスレ

作者は◆2sRGUbBO9j2n。2022年11月22日よりやる夫板のシェルターにて連載され、同年12月11日に完結。

概要[]

所謂「あんこスレ」であり、基本的にダイスによって物語が進行していく。

『Fate/Apocrypha』の世界線で、本編の後に、日本の栄流市(ばえる市)で起こった亜種聖杯戦争[1]を舞台にしている。

同作者の聖杯戦争シリーズのご多分にもれず、今作も明確な主人公がおらず、群像劇としての色合いが濃い。加えて、題名通り今回のマスターは第1回とは真逆、つまり「全ての参加者が『黒幕』」となっているのが大きな特徴。

なお、オリジナルのサーヴァントは一切登場せず、投下開始時点(2022年11月)で既出のサーヴァントのみから選出されている。

あらすじ[]

ルーマニアでの聖杯大戦で冬木の大聖杯が消失してもなお、世界各地で亜種聖杯戦争が繰り広げられていた。
そんな折、日本の栄流市で亜種聖杯戦争がまたしても始まろうとしていた。
もちろん、今回も今までの聖杯戦争とは違う。召喚されるサーヴァントは7騎で令呪も存在し、聖杯は正真正銘、万能の願望器として成立する。
そしてなんと、この聖杯戦争では、「参加者全員が『黒幕』」。全てのマスターが大いなる野望を抱えているのだった!
最後に笑うのは誰だ…!?

主要登場人物[]

注).キャラメイク順に登場人物を紹介しているため、紹介順は聖杯戦争の成績に関係ないことに留意されたし。

マスター[]

  • エンリコ・プッチ - キャスターのマスター。監督役になりすまして聖杯戦争に参加する。教会からの密命を帯びているものの、真の野望は「聖杯戦争の根絶」。キャスターとの利害の一致を早々に見出すことに成功した。
  • 志村ダンゾウ - アサシンのマスター。旧陸軍大佐で、本人の野望も、第二次世界大戦を「日本の勝利」に歴史改変すること。目的の為なら大きな犠牲をも厭わない、極めてドライな性格。
  • 枢木スザク - ルーラーのマスター。ダンゾウの部下ではあるが、ダンゾウからは自分がマスターであることに気づかれていない。ダンゾウの非情ともいえる言動に疑問を抱いている。野望は「核兵器の根絶」。
  • アーカード - セイバーのマスター。死徒(吸血鬼)の復権を果たすため、人理[2]の弱体化を目論む。セイバーの協力を仰ぐため、嘘の野望を語っている。
  • ワイス・フォン・アインツベルン - アーチャーのマスター。第三次聖杯戦争[3]の結果を「アインツベルンの勝利」に書き換えるべく鋳造されたホムンクルス。現代の娯楽を楽しむアーチャーに口では呆れているが、満更でもない様子を見せる。
  • ハマーン・アズナブル - ランサーのマスター。栄流市のセカンドオーナーで、シャアの曽孫。大英雄であるランサーを召喚するも、ランサーの一言足りない言葉を誤解してしまい、ギクシャクすることに。
  • ロールシャッハ - ライダーのマスター。目的の為に手段を選ばない「正義の味方」。先の聖杯大戦で消失した大聖杯をこの世に取り戻すべく、聖杯戦争に臨む。
  • パワー - ロールシャッハの愛人。馬鹿だが血を操る超能力を持つ。ライダーの偽りのマスターとして行動する。

サーヴァント[]

  • キャスター - 「千夜一夜物語」の語り手。死を何より恐れており、願いは「聖杯戦争に召喚されない」こと。プッチにその願いを認められ意気投合、忠誠を誓う。
  • アサシン - 日本で最も有名な「鬼」。化生らしく享楽主義で、人の倫理観が通用しない。ダンゾウよりもスザクの方に興味があるようだが…。
  • ルーラー - この世で最も名を知られた聖人…の、「存在しないはずの暗黒面」。願いは「普通の人生を生きること」。
  • セイバー - ギリシャ神話の高名な英雄がひしめくアルゴノーツの「船長」。セイバーとして呼ばれたことは不満らしい。アーカードの語る目的を鵜呑みにしないなど、周到さを発揮する。
  • アーチャー - ご存じ、「人類最古の英雄王」。現代の娯楽に関心を向けるなど、あくまで「遊びで」召喚されたと語る。自身に無垢な信頼を向けるワイスのことはそれなりに気に入っている模様。
  • ランサー - インド神話に名高い「施しの英雄」。あらゆる能力が非常に強力であり、人格にも優れているという非の打ち所がない英雄。…発言が「一言足りない」という点に目を瞑れば。
  • ライダー - ケルト神話に悪名を轟かす、「恋多き女王」。自らが世界一の美少女であると自負している。ロールシャッハのことは割とタイプらしい。

その他関係者[]

  • マクギリス・ファリド - 聖堂教会に所属している神父。これまで監督役として幾つもの亜種聖杯戦争を運営してきたが、今回は招聘されなかった。
  • シャア・アズナブル - 栄流市の聖杯を作り出した張本人。作中時点では故人。子孫であるハマーンに聖杯を回収するよう厳命する。

外部リンク[]

関連項目[]

脚注[]

  1. 『Fate/Apocrypha』の世界において、世界各地で頻発しているごく小規模な聖杯戦争。聖杯とは言っても、「冬木の大聖杯」とは比較にならないほど機能が劣化しており、英霊の数が足りない、そもそも英霊召喚すらろくにできない、令呪がない、など、散々であった。そんな中、シャアは「『触媒』を利用できない」、「『山の翁』以外のアサシンや東洋のサーヴァントも召喚できる」、「イレギュラークラスは召喚できない(ただし、今作ではダイスの結果、特殊クラスであるルーラーが召喚されてしまった)」などいくつかの差異を除けば、「冬木の大聖杯」と同等の機能を持つ聖杯を作ってのけた。
  2. 真エーテルに満ち意思を持つ自然が権能を振るう神の時代が終わり、 星のルールが「人間が生きる為に最適化した法則」に移った現在において、 人類が最も多様に発展していく"世界の可能性"のことを人理という。要するに人類をより強く永く繁栄させるための摂理のこと。
  3. 『Fate/Apocrypha』本編より遥か過去、第二次世界大戦の直前に冬木市で行われた聖杯戦争。この聖杯戦争で、アインツベルン家は、ユグドミレニア家とナチス=ドイツに「冬木の大聖杯」を強奪されてしまっている。